ああ、エトワール
光はそこにあるのか?
夜明けは近い
空は白み
世界は徐々に それぞれの色を取り戻していく
ああ、エトワール
それは太陽の光か?
私にはそれが
世界を焼き
死をもたらす 地獄の炎にしか見えない
光はそこにあるのか?
夜明けは近い
空は白み
世界は徐々に それぞれの色を取り戻していく
ああ、エトワール
それは太陽の光か?
私にはそれが
世界を焼き
死をもたらす 地獄の炎にしか見えない
人魚の夢を見た
みずいろの光がふりそそぐ
円をかたどる白色のりんかく線が
渦をえがきながら浮かんで溶ける
人魚はわたしの前で振り返ると
水面をゆらしながら しずかにささやいた
やさしいことばは まとわりついて 自由をうばい
わたしを深い 海の底へと沈めた
みずいろの光がふりそそぐ
円をかたどる白色のりんかく線が
渦をえがきながら浮かんで溶ける
人魚はわたしの前で振り返ると
水面をゆらしながら しずかにささやいた
やさしいことばは まとわりついて 自由をうばい
わたしを深い 海の底へと沈めた
あたしが模索する 貴方の心のうちは
星の光さえ届かない 宇宙の果てのよう
手を伸ばしても
喉が張り裂けるくらい叫んでも
届かなくて
触れられなくて
見ることもできなくて
ただ背伸びをして
あれこれと考えて
けれど答え合わせもできなくて
想いは募る一方で
そこにあるのに
絶対にあるのに
存在の証明なんて
何の意味も成さなかった
あたしの焦燥を誘うだけ
星の光さえ届かない 宇宙の果てのよう
手を伸ばしても
喉が張り裂けるくらい叫んでも
届かなくて
触れられなくて
見ることもできなくて
ただ背伸びをして
あれこれと考えて
けれど答え合わせもできなくて
想いは募る一方で
そこにあるのに
絶対にあるのに
存在の証明なんて
何の意味も成さなかった
あたしの焦燥を誘うだけ
ただ 漠然と
目の前に浮かび上がる
自らの最期に
僕は恐怖し 萎縮し
ありもしない永遠を夢想した
終わりを恐れる弱虫の僕に
終わりのない世界は
終わることのない悪夢を見せた
終われない絶望
続くことの苦痛
僕の進む先は
恐怖と絶望と苦痛に埋め尽くされていて
僕は 僕が生まれてくる前の世界のことを想った
目の前に浮かび上がる
自らの最期に
僕は恐怖し 萎縮し
ありもしない永遠を夢想した
終わりを恐れる弱虫の僕に
終わりのない世界は
終わることのない悪夢を見せた
終われない絶望
続くことの苦痛
僕の進む先は
恐怖と絶望と苦痛に埋め尽くされていて
僕は 僕が生まれてくる前の世界のことを想った
Guardian Angel
2005年3月5日 ポエム白い雪が一面に降り積もり
小さな足跡を残しながら
大地に降り立った天使は
真紅の衝動に駆られ
白いキャンパスに 赤の雫を落とす
雫はやがて 断続性を失い
糸のように シュプールを描きながら
紡がれていき 幅を増し
滝のように 流れ落ち
温度を失い
真紅の薔薇のような
真紅の広がりの上で
白い翼を横たえる
すべてが白く
再び白く
まるで そう
何事もなかったかのように
小さな足跡を残しながら
大地に降り立った天使は
真紅の衝動に駆られ
白いキャンパスに 赤の雫を落とす
雫はやがて 断続性を失い
糸のように シュプールを描きながら
紡がれていき 幅を増し
滝のように 流れ落ち
温度を失い
真紅の薔薇のような
真紅の広がりの上で
白い翼を横たえる
すべてが白く
再び白く
まるで そう
何事もなかったかのように
月の明るさを知る者ならば
わたしの心に少しだけ空いた この隙間にも
あなたは気づいてくれるだろうか
埋まらない隙間は
下弦の月のように
暗闇を少しずつ拡げ
完全なる夜空へと
わたしを誘い込む
心が光を失い
新月になる前に
ダレカキヅイテ
わたしの心に少しだけ空いた この隙間にも
あなたは気づいてくれるだろうか
埋まらない隙間は
下弦の月のように
暗闇を少しずつ拡げ
完全なる夜空へと
わたしを誘い込む
心が光を失い
新月になる前に
ダレカキヅイテ
ワタシ仮面の千年道士
2005年2月16日 ポエム私は私の仮面を被る
私であって 私でないもの
私の仮面を被る私
私の仮面を被った私
私は私
私の仮面は私
私の仮面を被る私は私
私の仮面を被った私は私
私の私は私
私の私は私の私
私であって 私でないもの
私の仮面を被る私
私の仮面を被った私
私は私
私の仮面は私
私の仮面を被る私は私
私の仮面を被った私は私
私の私は私
私の私は私の私
銀のナイフは朱の鱗粉に染められて
2005年2月4日 ポエム銀のナイフを貴方の首筋に
きらりと光って
あたしの紅い唇を映す
貴方の口を朱で塞ぎ
吸い上げた舌を
奥歯で挟むと
きつく閉じられた貴方の瞼に
誘われるまま
ナイフをスッと
滑らせてしまいそうで
あたしの唇がそっと紅い弧を描く
きらりと光って
あたしの紅い唇を映す
貴方の口を朱で塞ぎ
吸い上げた舌を
奥歯で挟むと
きつく閉じられた貴方の瞼に
誘われるまま
ナイフをスッと
滑らせてしまいそうで
あたしの唇がそっと紅い弧を描く
百万回の愛を唱える人間が
百万人の心を壊す
愛の持つ鋭利な刃に
あなたは気づかず
愛を高らかに振り回し
飛び散る血潮を
体いっぱいに浴びて
あなたはそれを
愛だと言う
愛でわたしを救えますか?
愛するものを傷つけてはいませんか?
わたしの血液はすべて流れ落ちた
百万人の心を壊す
愛の持つ鋭利な刃に
あなたは気づかず
愛を高らかに振り回し
飛び散る血潮を
体いっぱいに浴びて
あなたはそれを
愛だと言う
愛でわたしを救えますか?
愛するものを傷つけてはいませんか?
わたしの血液はすべて流れ落ちた
ブラストビート・グレネード
2005年1月23日 ポエム狂気が乱舞
紅い火花を従えて
空想世界へdive!
ほとばしる月光は
虚無の彼方
1億数千万キロの向こうから
狂言まじりにcomming out!
追悼の意を表して
翻った5本のダフネ
血走り 激昂とともに
crazy cyclon!
俊足のフラジオレットが
無限の螺旋を描きながら
紅き追憶
闇の世界にこだまする!
紅い火花を従えて
空想世界へdive!
ほとばしる月光は
虚無の彼方
1億数千万キロの向こうから
狂言まじりにcomming out!
追悼の意を表して
翻った5本のダフネ
血走り 激昂とともに
crazy cyclon!
俊足のフラジオレットが
無限の螺旋を描きながら
紅き追憶
闇の世界にこだまする!
Initiation
2005年1月14日 ポエムふたりの天使が仮面を外し
現れたのは双頭の魔人
天使さえもが悪魔ならば
人は何の仮面をかぶる?
世界中が僕の敵
信じられるものなんて
あるものか
世界が僕を
殺しに来る前に
僕が世界を壊してやる
僕を止める権利は誰にもない
これは僕と世界の戦争だ!
現れたのは双頭の魔人
天使さえもが悪魔ならば
人は何の仮面をかぶる?
世界中が僕の敵
信じられるものなんて
あるものか
世界が僕を
殺しに来る前に
僕が世界を壊してやる
僕を止める権利は誰にもない
これは僕と世界の戦争だ!
わたしの声は
わたしの言葉は
わたしのものだろうか
わたしが創り
わたしが温め
わたしが育てたものだろうか
誰かの土の中で
誰かの肥料を与えられ
誰かの水を浴びてはいないだろうか
わたしのもののようで
わたしのものでなくて
誰かのもののようで
誰かのものでなくて
わたしのもののようで
誰かのもののようである
わたしの言葉は
わたしのものだろうか
わたしが創り
わたしが温め
わたしが育てたものだろうか
誰かの土の中で
誰かの肥料を与えられ
誰かの水を浴びてはいないだろうか
わたしのもののようで
わたしのものでなくて
誰かのもののようで
誰かのものでなくて
わたしのもののようで
誰かのもののようである
現実にはありもしない
自分が生まれた本当の意味を求めて
どうして人は こんなにも辛い思いをするのだろう
僕は彼らに何と声をかけたらいい?
賞賛か? 軽蔑か?
それでも立ち向かう彼らは英雄で
追いかけることをやめてしまった僕は臆病者なのか
あるいは
ないものを求め続ける彼らが愚者で
真実を受け入れる僕が悟りを得た賢者なのか
神の掌の中で 踊らされ 歌わされ
与えられた ほんの少しの自由な思考の中でさえ
人は神の意思に 悩み 苦しみ
結局答えもわからぬままに死んでいく
人は生まれながらにして神の虜であり
ただそれだけの存在であり
忘れ去られた存在であり
神が僕たちを愛することはないだろう
それなのに
自分が生まれた本当の意味を求めて
どうして人は こんなにも辛い思いをするのだろう
僕は彼らに何と声をかけたらいい?
賞賛か? 軽蔑か?
それでも立ち向かう彼らは英雄で
追いかけることをやめてしまった僕は臆病者なのか
あるいは
ないものを求め続ける彼らが愚者で
真実を受け入れる僕が悟りを得た賢者なのか
神の掌の中で 踊らされ 歌わされ
与えられた ほんの少しの自由な思考の中でさえ
人は神の意思に 悩み 苦しみ
結局答えもわからぬままに死んでいく
人は生まれながらにして神の虜であり
ただそれだけの存在であり
忘れ去られた存在であり
神が僕たちを愛することはないだろう
それなのに
5メートルはあろうかという
巨大な氷柱(つらら)が
わたしの心臓を貫いて
すべてを終わりにしてしまう
わたしの終わりを夢想して
わたしは今日も眠るのです
巨大な氷柱(つらら)が
わたしの心臓を貫いて
すべてを終わりにしてしまう
わたしの終わりを夢想して
わたしは今日も眠るのです
空想という名の傍若無人
2004年12月27日 ポエム此処だけは何人の支配も拒絶している気がする。
此処だけは自分の起源に最も近いという気がする。
此処だけは一切の改竄から防衛されている気がする。
此処だけは自分の所有物であるという気がする。
此処だけは最期まで握っていられそうな気がする。
此処だけは何人の詮索も侵入できない気がする。
此処だけは自分と死を同じくする気がする。
此処だけはある程度の不変性を保持している気がする。
此処だけは何人も覗き見ることができない気がする。
此処だけは裏切らない気がする。
此処だけは自分の意思と直結している気がする。
此処だけは何に代えても死守しなければいけない気がする。
此処だけは存在無しに生きていけない気がする。
此処だけは…。
此処だけは自分の起源に最も近いという気がする。
此処だけは一切の改竄から防衛されている気がする。
此処だけは自分の所有物であるという気がする。
此処だけは最期まで握っていられそうな気がする。
此処だけは何人の詮索も侵入できない気がする。
此処だけは自分と死を同じくする気がする。
此処だけはある程度の不変性を保持している気がする。
此処だけは何人も覗き見ることができない気がする。
此処だけは裏切らない気がする。
此処だけは自分の意思と直結している気がする。
此処だけは何に代えても死守しなければいけない気がする。
此処だけは存在無しに生きていけない気がする。
此処だけは…。
ほら 見える?
世界が終わっていくよ
ゆっくりと
けれど 確実に
あなたなら見えるでしょう?
世界を包む 狂気と絶望
黒い霧となって あなたの手の中にも ほら さあ 見て
すこしずつ
染めて 埋めて 融かして 沈めて 砕いて 消して
あはは
終わる 終わる
世界が終わっていくよ
ゆっくりと
けれど 確実に
あなたなら見えるでしょう?
世界を包む 狂気と絶望
黒い霧となって あなたの手の中にも ほら さあ 見て
すこしずつ
染めて 埋めて 融かして 沈めて 砕いて 消して
あはは
終わる 終わる