あなたの流す涙が
音もなく地面に落ちて霧散する
あなたに寄り添い
涙を舌ですくったところで
哀しみの味はわからない
あなたの力になりたくて
あなたの哀しみ分かち合おうと…
何もできない自身の無力さに
私の涙もこぼれ落ちた
私の涙が…
あなたの哀しみを癒す薬になるわけでもないのに…
音もなく地面に落ちて霧散する
あなたに寄り添い
涙を舌ですくったところで
哀しみの味はわからない
あなたの力になりたくて
あなたの哀しみ分かち合おうと…
何もできない自身の無力さに
私の涙もこぼれ落ちた
私の涙が…
あなたの哀しみを癒す薬になるわけでもないのに…
『死』
…時間とともに朽ちていくのは肉体であって
タマシイではない
…だが肉体の腐臭は
本来永遠であるはずのタマシイさえも
道連れにして
ともに堕ちていく
…肉体という名のこの牢獄から
それが崩落しタマシイが押し潰される前に
抜け出すごとが出来なければ
タマシイの永続性はそこで終わりを遂げる
…言うなればこれは試験と同じ
与えられた課題である
…牢獄の崩壊が先か
タマシイの脱出が先か
…我らは試されている
…時間とともに朽ちていくのは肉体であって
タマシイではない
…だが肉体の腐臭は
本来永遠であるはずのタマシイさえも
道連れにして
ともに堕ちていく
…肉体という名のこの牢獄から
それが崩落しタマシイが押し潰される前に
抜け出すごとが出来なければ
タマシイの永続性はそこで終わりを遂げる
…言うなればこれは試験と同じ
与えられた課題である
…牢獄の崩壊が先か
タマシイの脱出が先か
…我らは試されている
終わりなき連鎖の下層にて
2005年8月15日 ポエム金の王冠を振りかざし
為政者は今日も狩りを始める
王冠を奪われた僕
魂だけをつなぎとめ
僕だけの秩序の中で
寒さに震える
金でなくともいい
銀でも 銅でも
樫の王冠でもいい
なんでもいい
僕の証明が欲しい
だから僕は
貧者を襲い
王冠を奪う
悪いのは為政者で
そして奪われる弱さだから
樫の王冠を携えて
僕のもとにもようやく春が訪れる
街と同じ暖かさを感じ
冬の寒さを見下ろし蔑む
かつての王冠の色さえ忘れて
為政者は今日も狩りを始める
王冠を奪われた僕
魂だけをつなぎとめ
僕だけの秩序の中で
寒さに震える
金でなくともいい
銀でも 銅でも
樫の王冠でもいい
なんでもいい
僕の証明が欲しい
だから僕は
貧者を襲い
王冠を奪う
悪いのは為政者で
そして奪われる弱さだから
樫の王冠を携えて
僕のもとにもようやく春が訪れる
街と同じ暖かさを感じ
冬の寒さを見下ろし蔑む
かつての王冠の色さえ忘れて
喉を掻き毟りながら 世界を生きる
酸素が足りない
すべての地表は 水の中
生きることは 苦しいこと
理性を引き換えに 鈍く輝く 尾びれを持とう
海に沈んだこの世界を 水中花のように 流れよう
食い破られても 気づかずに
藻屑と化しても 気づかずに
酸素が足りない
すべての地表は 水の中
生きることは 苦しいこと
理性を引き換えに 鈍く輝く 尾びれを持とう
海に沈んだこの世界を 水中花のように 流れよう
食い破られても 気づかずに
藻屑と化しても 気づかずに
ごめんなさい
2005年8月6日ブックバトンをいただきました。
私自身のことに興味を抱いてくださったこと、また私との間に何らかの関わりを持とうとしてくださったことに対してとても感激しました。
けれど、ほんとうに身勝手で申し訳ないのですが、質問に答えることを辞退させていただきます。
私には常々、パーソナリティ的な特徴を何も持たない、透明な存在になりたいと考えている節があって、もしかすると「るる」という理想の自己としての存在に、その欲求を投影しているのかもしれません。「るる」として質問に答えることは、その理想的なまでの透明性にほんのわずかでも色を与えてしまうことになります。それは私にとって耐えがたいことなのです。
このような理由から回答を辞退させていただきました。これはただ単に私の身勝手ですので、ブックバトンを送ってくださった方はどうかお気になさらないでください。
私自身のことに興味を抱いてくださったこと、また私との間に何らかの関わりを持とうとしてくださったことに対してとても感激しました。
けれど、ほんとうに身勝手で申し訳ないのですが、質問に答えることを辞退させていただきます。
私には常々、パーソナリティ的な特徴を何も持たない、透明な存在になりたいと考えている節があって、もしかすると「るる」という理想の自己としての存在に、その欲求を投影しているのかもしれません。「るる」として質問に答えることは、その理想的なまでの透明性にほんのわずかでも色を与えてしまうことになります。それは私にとって耐えがたいことなのです。
このような理由から回答を辞退させていただきました。これはただ単に私の身勝手ですので、ブックバトンを送ってくださった方はどうかお気になさらないでください。
Cry...,surrounded by many raindrops
2005年7月24日 ポエム空を覆う突然の黒い雲
まるであなたの心を映す鏡みたいね
落ちてきた雨は
こらえきれなかったあなたの情動かしら
泣けばいいよ 涙が枯れるまで
雨粒が涙を洗い流してくれるから
叫べばいいよ 喉が嗄れるまで
雨音が声をかき消してくれるから
震えればいいよ 心が晴れるまで
水しぶきがあなたを包んでくれるから
雨の日には ダンスを踊ろう
たくさんのレインドロップたちと手をとりあって
雲が消えて 青空が見えたら
きっとあなたの心も晴れる
まるであなたの心を映す鏡みたいね
落ちてきた雨は
こらえきれなかったあなたの情動かしら
泣けばいいよ 涙が枯れるまで
雨粒が涙を洗い流してくれるから
叫べばいいよ 喉が嗄れるまで
雨音が声をかき消してくれるから
震えればいいよ 心が晴れるまで
水しぶきがあなたを包んでくれるから
雨の日には ダンスを踊ろう
たくさんのレインドロップたちと手をとりあって
雲が消えて 青空が見えたら
きっとあなたの心も晴れる
Insensitive Stream
2005年7月15日 ポエム心よ
どうか 今は 目を閉ざして
何も感じたくありません
何も思いたくありません
何も考えたくありません
目覚めるのは未来でいい
今はただ眠りたい
流れるのは そう 時間だけ
河のように
流れに乗って 流れるだけ
時がきたら
海に出たら もう一度
それまでは どうか
心よ まどろみの中に
どうか 今は 目を閉ざして
何も感じたくありません
何も思いたくありません
何も考えたくありません
目覚めるのは未来でいい
今はただ眠りたい
流れるのは そう 時間だけ
河のように
流れに乗って 流れるだけ
時がきたら
海に出たら もう一度
それまでは どうか
心よ まどろみの中に
すべての願いが叶うと信じていたあのころへ
戻りたい
たくさんある未来を並べて選ぶことのできたあのころへ
両手を伸ばして
無限に広がる 可能性という名の枝は
いつの間にか 数えるほどに
折られ 切られ 刈られ 枯れ
残されたものさえも不確かで
細く 弱く
触れることすらためらわれます
失われた枝と
死にゆく枝に
涙も枯れて
私は未来をどうすればいい?
戻りたい
たくさんある未来を並べて選ぶことのできたあのころへ
両手を伸ばして
無限に広がる 可能性という名の枝は
いつの間にか 数えるほどに
折られ 切られ 刈られ 枯れ
残されたものさえも不確かで
細く 弱く
触れることすらためらわれます
失われた枝と
死にゆく枝に
涙も枯れて
私は未来をどうすればいい?
朝の日差しが瞼を貫き
意識の奥を抉り取る
小鳥たちの不協和音が耳を刺し
頭の内を掻き毟る
世界が色を持ち
ノイズは意味を取り戻す
積み上げられたたくさんの本の中で
僕は目を醒ました
チラチラと炎を揺らす銀時計が
正確なリズムでもって舌打ちを続け
焦燥を煽る
囚われた僕の体は
操り人形のように
体を起こし
単調に動き出す
意識の奥を抉り取る
小鳥たちの不協和音が耳を刺し
頭の内を掻き毟る
世界が色を持ち
ノイズは意味を取り戻す
積み上げられたたくさんの本の中で
僕は目を醒ました
チラチラと炎を揺らす銀時計が
正確なリズムでもって舌打ちを続け
焦燥を煽る
囚われた僕の体は
操り人形のように
体を起こし
単調に動き出す
Vision of Light
2005年6月13日 ポエム神の栄光 聖なるものの象徴
光の祝福の中
我が瞳に映るは白光
ほんのわずかな陰りさえ許さぬ
一面の白色
すなわち神の恩寵を眼前に
空間は立体構造を失い
押し迫る壁となり
我が両手は儚くも空を切り
神の体内において
我が両足は無様に這いずり回るのみ
それはそう
まるで光ではなく
闇にでも包まれたかのように
光の祝福の中
我が瞳に映るは白光
ほんのわずかな陰りさえ許さぬ
一面の白色
すなわち神の恩寵を眼前に
空間は立体構造を失い
押し迫る壁となり
我が両手は儚くも空を切り
神の体内において
我が両足は無様に這いずり回るのみ
それはそう
まるで光ではなく
闇にでも包まれたかのように
瞼が切り取るレイアウト
世界はつぎはぎのジグソーパズル
瞳の裏側を旅して
貴方の心の底探したい
繋がらない世界で
繋がらない私の心
引き裂かれて
瞼の奥に消えるのは幻想
瞳を閉じて
このまま消えてしまえばいいのにね
世界はつぎはぎのジグソーパズル
瞳の裏側を旅して
貴方の心の底探したい
繋がらない世界で
繋がらない私の心
引き裂かれて
瞼の奥に消えるのは幻想
瞳を閉じて
このまま消えてしまえばいいのにね
少年の目は荒野の果てを
遥か先 地平線を見てる
迷いなんてないのだろう
そうさ 未来は君のもの
風は世界を翔ける 君の足となり
太陽は世界を照らす 君の瞳として
旅立つがいいさ
闇を知らぬ少年よ
その身を贄として
世界に愛されるがいい
遥か先 地平線を見てる
迷いなんてないのだろう
そうさ 未来は君のもの
風は世界を翔ける 君の足となり
太陽は世界を照らす 君の瞳として
旅立つがいいさ
闇を知らぬ少年よ
その身を贄として
世界に愛されるがいい
わたしは 生まれた
瞬間 溺れた
深い 深い 哀しみの 海に
冷たさは 愛情を 奪い
暗闇は 希望を 奪う
足掻いた 腕に
答えなど 無く
光は 遠く
闇は 手招き
私は 影と
同じに なった
瞬間 溺れた
深い 深い 哀しみの 海に
冷たさは 愛情を 奪い
暗闇は 希望を 奪う
足掻いた 腕に
答えなど 無く
光は 遠く
闇は 手招き
私は 影と
同じに なった
熱情なんていらない
冷たい口づけを
形式だけでいいから
わたしの唇にそっと触れて
厚塗りの雲の下
光なんていらない
冷たい風は
幾千の夜をこえ
わたしの声は
いっそう震える
冷たい口づけを
形式だけでいいから
わたしの唇にそっと触れて
厚塗りの雲の下
光なんていらない
冷たい風は
幾千の夜をこえ
わたしの声は
いっそう震える
壊れてしまえ
壊れてしまえ
ナイフを握る指に躊躇いなどない
僕は自動人形のように腕を振り下ろす
壊れてしまえ
壊れてしまえ
抉り取られた窪みに向けて
僕はもう一度ナイフを突き立てる
壊れてしまえ
壊れてしまえ
砕け散った破片の先が
僕の頬をかすめて切り裂く
壊れてしまえ
壊れてしまえ
食い込んだ爪が皮膚を破り
僕の指とナイフの間に温かい感触を滲ませる
壊れてしまえ
壊れてしまえ
手のひらの皮が裂けた
僕の腕が震えるたび ひび割れていく
壊れてしまえ
壊れてしまえ
僕がほんとうに壊したかったものって…?
僕は止まらなかった
壊れてしまえ
壊れてしまえ…
壊れてしまえ
ナイフを握る指に躊躇いなどない
僕は自動人形のように腕を振り下ろす
壊れてしまえ
壊れてしまえ
抉り取られた窪みに向けて
僕はもう一度ナイフを突き立てる
壊れてしまえ
壊れてしまえ
砕け散った破片の先が
僕の頬をかすめて切り裂く
壊れてしまえ
壊れてしまえ
食い込んだ爪が皮膚を破り
僕の指とナイフの間に温かい感触を滲ませる
壊れてしまえ
壊れてしまえ
手のひらの皮が裂けた
僕の腕が震えるたび ひび割れていく
壊れてしまえ
壊れてしまえ
僕がほんとうに壊したかったものって…?
僕は止まらなかった
壊れてしまえ
壊れてしまえ…
時間回廊の神秘 無限の軌跡
永遠(とわ)へと向かう 箱舟は
まどろみの中 舵を切る
空間魔法の禁忌 驚異の交錯
果てへと向かう 幻は
黄昏の中 空(くう)を切る
天空人(てんくうびと)よ、祈れ
その名の下 時間軸からの逸脱
天空人よ、祈れ
その名の下 万象法からの逃避
天空人よ、祈れ
終わり 始まり その狭間にて
終末予言の その果てまでも
永遠(とわ)へと向かう 箱舟は
まどろみの中 舵を切る
空間魔法の禁忌 驚異の交錯
果てへと向かう 幻は
黄昏の中 空(くう)を切る
天空人(てんくうびと)よ、祈れ
その名の下 時間軸からの逸脱
天空人よ、祈れ
その名の下 万象法からの逃避
天空人よ、祈れ
終わり 始まり その狭間にて
終末予言の その果てまでも
Ancient Arms
2005年4月23日 ポエム応えなど返ってこない
うわごとのように 繰り返すだけ
物語の顛末を
自らの死を
あきらめにも似た その表情からは
悟りを啓いた賢者のような
介入を許さない 禁忌の扉を感じた
彼女の死 それは
彼女を中心として廻る
この閉ざされた世界の変容となるのか
世界は
彼女とともに 滅びの道を歩むのか
呪われた宿命は 断ち切られるのか
どちらにせよ あらゆるところに
留まり続けた 彼女の記憶は
渓谷の底を駆け抜ける風とともに
消えてしまうのだ
うわごとのように 繰り返すだけ
物語の顛末を
自らの死を
あきらめにも似た その表情からは
悟りを啓いた賢者のような
介入を許さない 禁忌の扉を感じた
彼女の死 それは
彼女を中心として廻る
この閉ざされた世界の変容となるのか
世界は
彼女とともに 滅びの道を歩むのか
呪われた宿命は 断ち切られるのか
どちらにせよ あらゆるところに
留まり続けた 彼女の記憶は
渓谷の底を駆け抜ける風とともに
消えてしまうのだ
死のおとずれは確か
最期の日はやってくる
黒いフードの死神さんが
あたしの首をはねちゃうの
それならいっそ 日が昇るたび
指を折りつつ待ちましょうか
あたしの両手の10本指と
死神さんの両手の鎌は
いったいどっちがはやいのかしら?
When the rize of the sun,
I`m eagerly waiting for...
最期の日はやってくる
黒いフードの死神さんが
あたしの首をはねちゃうの
それならいっそ 日が昇るたび
指を折りつつ待ちましょうか
あたしの両手の10本指と
死神さんの両手の鎌は
いったいどっちがはやいのかしら?
When the rize of the sun,
I`m eagerly waiting for...
手を伸ばしても届かない
まるで私を見下すように
高いところに備え付けられた窓
力を込めても開かない
まるで私を無視するように
施錠された中に輝くカッターナイフ
乾いた浴槽の中で
赤黒い色をした果実は
妖艶な香りを撒き散らしながら
飲み込まれる瞬間(とき)を夢見て
静かに
そして確かに 熟していった
まるで私を見下すように
高いところに備え付けられた窓
力を込めても開かない
まるで私を無視するように
施錠された中に輝くカッターナイフ
乾いた浴槽の中で
赤黒い色をした果実は
妖艶な香りを撒き散らしながら
飲み込まれる瞬間(とき)を夢見て
静かに
そして確かに 熟していった